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シラスウナギ

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先日、シラスウナギの漁を見学に行きました。

近年、ウナギはその数を減らしていますが、現場で見ている方はどのように感じているのか。
実際の漁を見学しつつ、お話を聞いてきました。

二ホンウナギの生態は未だ解明されてない部分が非常に多い魚です。

大まかな生態ですが、

川や池などで数年間に渡って生活します。
その後産卵のために海へ向かいます。

二ホンウナギは産卵のためフィリピンの近海へ向かい産卵します。
生まれたばかりの二ホンウナギは、レプトセファルスと呼ばれる幼生で、自力で泳ぐことが出来ません。
この、レプトセファルスが黒潮に乗って、日本の近海にやってきます。

川の河口付近まで到達すると、シラスウナギへと姿を変え、川を遡上します。
その為、その河川でシラスウナギが獲れるかは、海流の影響を受けやすく、環境の変化によって大きく左右される魚になります。

近年は、二ホンウナギの価格高騰もあり、漁師さんの数が増えています。
獲る人が増えると、河川に遡上する個体数が減り、成体となって産卵に向かう個体が減るという事に繋がります。
その為、漁師さんの人数を規制する動きもあるようですが、課題も多くあるそうです。

また、今まではあまり多く獲る事が出来なかった河川で獲れる量が増えていたり、その逆もあるそうです。
すべてを「温暖化」のせいにはできませんが、海流の変化や、降水量、気温の変化など実際に漁に出ると感じることが多くある。そうおっしゃっていました。

他にも、河口域の護岸工事が与える影響も大きく、遡上できる(しやすい)河川が減っていることも大きな問題となっています。

二ホンウナギは完全養殖に成功しています。このまま、研究が進み生態の解明が進めば、二ホンウナギが食べれなくなる事は無いかもしれません。

ですが、ウナギが数を減らしている現状は変わりがなく、「食べられれば良い」ではなく、生き物を保護していく観点からも生態の研究が進んでいく事を期待しています。

岡田

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