トライアスロンのお話
こんちゃっす! ケンケンこと岡田です!
トライアスロンのお話を…ってことで、今回は最初の種目である
「スイム」
にフォーカスしてみようかと思います。
トップ選手の話では無く、あくまでも一般的な参加者を想定した話です。
スイム=水泳ですが、プールで泳ぐ競泳種目とは異なり、海や川、池などで泳ぎます。
競泳種目の中にも、「オープンウォータースイム」と言う種目がありますが、これに近い形となります。
海や川には当然コースロープは無く、大勢の選手が入り乱れて泳ぎます。この際に起こる接触を
「バトル」
と呼ぶことがあります。文字道理、戦いの様な状況で、近くの選手の肘が顔にあたって…何てこともしばしば。
速い人(泳ぎが上手い)の集団ではあまり起こらない印象です。
泳ぐ技術が高く多少の接触で乱れない事や、回避する能力に長けているからだと思います。
過去に出た大会で、僕の上を何度も左右に移動する方がいました。
これは、もしかしたら僕がまっすぐ泳いでいなかった為に起きたかもしれませんね。
また、まっすぐ泳いでいても、波の影響を受ける訳で、思うように進めない。まっすぐ泳げないことがよくあります。
特に海では、気が付かないうちに変な方向へ進むことがあります。
そうならない為にも、コース上に浮かんでいるブイを目印に進みます。その際に
「ヘッドアップ」
して泳ぐ能力も求められます。
泳ぎながら顔を上げ、進行方向を確認する泳ぎ方です。
こうすることで、自分がまっすぐに泳いでるかを把握して、泳いでる向きを正しながら進みます。
他にもどこに何があるか、正面に大きなビルがある、左側には山があるなどざっくりとした地形を把握しておくことも有効です。
スイムコースは規定の距離を1周で泳ぐもの、2周で泳ぐものなどあります。
1周で泳ぐ場合は、その間給水が出来ないですし、2周の場合は、一度陸に上がる事がほとんどなので、そこで走る走らないなど選手によってレースの進め方が変わります。
スタートの方法も大会により異なります。
砂浜や、仮設の足場などからスタートする場合と、水中に入ってからスタートする2種類があります。
また、一斉にスタートする場合、同じ年代別の選手だけでスタートする場合、数人づつスタートする場合などがあります。分けてスタートすることによって、バトルを減らしレース運営がより安全になります。
トライアスロンのスイムでは、多くの場合で
「ウェットスーツ」
を着ます。これは、泳ぐためのウェットスーツで、サーフィンやダイビングの物とは異なります。
ウェットスーツの着用にもルールがあり、水温に応じて、着用必須、着用可、着用不可となっています。
着用不可の場合、競泳水着で泳ぐ方もいますが、着替えを省くために、トライアスロンの用のウェア(1着で3種目こなせる物)の上に、スイムスキンと呼ばれるウェア(水着の様な物)を着る場合が多いかと思います。
スイムが終わると次はバイク(自転車)へと移行します。バイクの準備してある場所「トランジッションエリア」に向かう道中で、スイムキャップやゴーグルを取り、ウェットスーツの上半身だけを脱いだりしながら向かいます。
長時間泳いでいると、急に重力が重くなったかのようになりますが、頑張って走ります。
この様に、トライアスロンのスイムでは、競泳種目に無い箇所がたたあります。
そこがまた、面白いなって思ったりもするんですけどね!
良ければ、東京五輪の時のレースを見てみて下さい!
※ショートやオリンピックディスタンスと呼ばれる距離でのレースで、エリートカテゴリーのルールが適用されています。